ソーラーエネルギーの発展
 

 

 ソーラーエネルギー発電は一種の典型的なクリーンエネルギーで、たくさんのメリットがあります。安全で信頼性が高く、騒音・汚染が無く、設置地域の制限もありません。また、消耗燃料・機械部品が不要で、故障率が低く、メンテナンスも簡単なので常設管理人も必要ありません。更に規模の大きさは必要に応じて決めることができ、建築物にも簡単に設置できます。これらのメリットは通常の発電システム、その他の発電システムには見られないものです。ソーラーエネルギーの未来へ向けての応用は、人類の継続的な発展に関わるエネルギー問題を解決する理想的な道筋の一つとなるでしょう。日本、アメリカ、ドイツ、オランダ、イタリア、スペイン、スイス、フィンランド、オーストリア、イギリス、カナダなど世界各国で太陽光発電システムの発展計画が制定されています。これらの計画を通じて新しい世紀の間にクリーンエネルギーの研究と応用において強力な競争力が備わるでしょう。

  世界で最大の屋上太陽光発電システムはドイツ・ミュンヘンのワールド・トレード・センタービルに設置されています。その容量は1MWでドイツ人が世界に誇る現代建築の一つとなっています。90年代を通して世界におけるソーラーセルの販売量は毎年25〜30%の速さで増加し、1999年には約200MWpを突破しました。このような急激な増加率に応じるために、ソーラー産業と呼ばれる新しい産業が形成されました。アメリカ、日本、EU等はそれぞれ「屋上計画」、「サンシャイン計画」を新たに開始し、2010年には屋上発電システム用のソーラーセルは12000MWp(通常の発電所での120億ワットに相当)を超える見通しです。環境保護だけではなく、経済への効果も大きいと言えるでしょう。

 

 中国における太陽光発電システムの開発と生産、応用発展の道のりは他国とほぼ同じで、すでに30年あまりの歴史があります。現在、各種ソーラーセルの生産能力は6MWpにのぼり、製品の大部分は西北5省及びチベット自治区、四川省など電力の無い地域で販売されています。最大規模の独立発電所はチベット自治区にあり、容量は100KWpです。近年はわが国の経済発達地域において、高速道路の案内表示板・航路標識灯・石油パイプライン及びガス輸送パイプライン陰極保護・障害灯などの電源としてのソーラーセルの利用が増えています。現在中国で大量に使用されている太陽熱温水器に続いて、屋上用太陽光発電システムがソーラーエネルギー界での注目を集めています。中国深センでは容量が100KWpに及ぶ屋上太陽光発電所を建設し、工業生産用に電力エネルギーを供給しています。21世紀に入り、総投資額4000万元を超える北京アジア大会村ソーラービルモデル工事も始まり、中国大都市におけるソーラーエネルギーの利用が新しい局面を迎えたと言えるでしょう。

 世界で最大の発展途上国である中国には、電力の無い地域で暮らす人々が現在7000万人おり、国内には11ヶ所の電力の無い辺境地区等があります。これらの地域は送電線から離れている為、太陽光発電システムはこのような地域の電力問題を解決する最適な方法の一つと言えます。また、上海の様な近代的都市においてもエネルギー源の不足は今後更に深刻な問題となるでしょう。近年の夏季と冬季の深刻な電力不足から見ても解るように、エネルギー源の問題解決は、都市においても農村においても経済の持続的発展、生態環境の改善におけるキーポイントとなるでしょう。

 

 中国政府のソーラー産業に対するより一層の支持政策により、中国国内での太陽光発電システムの応用技術も著しく進歩しています。太陽光発電所の通信用電源、陰極保護、気象予報、森林防火、航路標識灯などへの応用をはじめ、ソーラー電話、ソーラーカメラ、ソーラーエアコン、ソーラーテレビ、ソーラー冷蔵庫などの新しい家電の出現により、ソーラーセルの需要は日増しに増えています。毎年30%の速度で増加しており、ソーラーセル市場は飛躍的に拡大しています。

 

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